家、丸一日
心が燃えてると脱ぎ捨てたままの服も流し台の蛇口の下でスパゲティが泳いでいても
ハンガーの半分しかかかってない外套も
それを含めて俺なんだと思えてくる
心は燃えているのに裸は醜い
胸のあたりの肉までたるみ乳首がでっかい、
そうかこの乳首の大きさから
いくら引き締まった体を作ろうとしたってろくな造形にはならんだろうと
まるでミュージシャンになれねえのに家に三本くらい置いてたまに弾いてる俺みたいだみたいだ
乳首が大きいけどたまにちょっとダイエットしてみてはやめて
またダイエットしてみてはやめて乳首大きいから意味ねえって思うけど
ダイエットたまにはしてるみたいだみたいだ
そのうち日が傾きかけるとやがて中身だと気付くのか
中身だと言い聞かせてるだけのような状態になり始める
生き過ぎるとそうなる、ようだ
そして死ぬまでにはオーロラを見たくなる、
オーロラが見たくなる頃にはセックスのことはどうでもよくなっている
本当にどうでもよくなってるかこの辺りが甘いから確信が持てないから
神社にお参り、仏像が見たくなる、線香の匂いを嗅いで仙人になりたくなる、正覚
夕日が落ちる時にむなしくなったことを忘れていないだけなのである
そのなんかよくわからんセンチメンタルをどうにかしたいのである
つまるところ感動させたいのである、犬は犬のままで大丈夫なのか知らない、
俺がさっき勝手に決めた
犬猫はあるがままで感動させている、俺が勝手に決めた、
飼われていないと捕獲、処分、猫は放っておいても噛まないのに処分、
路上にまつわる不思議、でもやっぱり処分
とかく俺はなんだかんだあって生きることを許してもらうために
生きてる生き方になれればいいかもしれない、
処分はないから生きることを許されるように生きるのもまた人間だったらできる、
できるだけ誰よりも祈りたい、祈ってみたい、とにかくとことんまで祈ってみたい、
うんざりするぐらい祈ってみたい、顔がしわくちゃになってまぶたの上と下を閉じれるだけ閉じてみたい、
祈りに勝敗があったら困る、祈り争い、だから心を落ち着かせる
文字を書き過ぎると、ちきしょー、心が冷えてきた、部屋を片付けたくなってきた、
ゴミを捨てたくなってくる、とりあえず、休めるときに休みたくなってきた、
眠りたくなってきた、そうやってまた一日が過ぎていくような気がする
多分、それならまだいいんだと思う、
まだ気が狂ってないはずだろう、と、目を閉じながら
ペガサスに乗った少年を思い描く、十秒後、明日する仕事の事を考える、
それで間違っていないのがまた困る、明日する仕事を考える事が、
間違っていないから、また困る
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