エレベーターで生きたくなって
会社のエレベーターで偶然出くわした郵便局員の兄さん、
密室で二人、兄さんのお腹が鳴って
すいませんと言われる、いかにも優しそうな風采。
思い切ってとびっきりの笑顔で応えたくて、
ここ一番、この時の為に今まで訓練に訓練を重ねた笑顔を披露する
場面が来たじゃないかと思ったか思ってないか分からないが、
いまいちうまくいかない、無愛想に笑顔。
「この時間、お腹空きますもんね」ぐらいスマートに言えたら
シャカイジンとして出世は間違いなかったかもしれない。
そのまま、私は野暮ったく兄さんを見送った。
腹が鳴って、すいませんと謝ってくれた爽やかなあんちゃん、
私、ちょっと生きたくなりました。
そもそもなんで人前で腹が鳴ったら、ちょっと申し訳ない、
腹を空かせている事がバレると何で恥ずかしいのか、解明する必要がある。
それを恥ずかしくない状態を社会に馴染ませる事が、
今年一年の私の目標なのであります。
ということで、中々頭を働かそうと机に座っているんですが、
無理なので何となくつらつら書いた次第であります、失礼しました。
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