井上真行

INOUE MASAYUKI

*

夏の思い出

   

ふと死刑囚が描いた絵の展示会の事を思い出した、
なんだか思い出して頭から膿のように離れない、すいません
離れないから念のため備忘録のようなもん、
とにかく洒落てた、死刑囚が描いた絵の展示をする場所が
ポップアートを展示するみたいな風情があって、なんかそればっか気になって、
上品な展示、品のいい受付、
まともに絵を観賞出来なかった、外に出て、何だかグダグダ一人でそこに憤っていた、
一緒に行った方にそれを言ったら、うんうんと納得してくれてたようで、
結果、あったかい思い出になっているのである、そんなアホな事を言う私を
うんうんと聞いてくれる、それだけで素晴らしいなあと思う、
そうかといっておどろおどろしく装飾するのも違う
ただもっと簡素で良かった、簡素に見たかった
ただの雑居ビルに飾られているかのごとく、あんまなんもして欲しくなかった
そんな風に鑑賞したかった、
もしかしたら、なんて事ない民宿の中にさらっと飾るくらいでいいんじゃないかと思う、
受付は、タバコ屋のばあさんとか
より多くの人にみてもらいたいから、まあああいう風になるんかもしれない
より多くの人に見てもらいたい欲、照準を多数派に合わせにいくとは
どういう事なんだろう、一般受けしそうね、誰でも分かるわよね、
そもそもは、変な空間より快適な空間の方が居心地が良かったりする生き物だからしょうがない
誰もが安心して安全で暮らせる街づくり、場所作り
何だか、よく分からないけど、あの展示は違う気がした、
「心」が違う気がした、それだけ

 - 日記

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
ひっそり完成
映画、ようやく完成しました本当に関わって頂いた皆様のおかげです。だから完成しまし …
no image
雨雨雨
雨がこんだけ続くと、一緒に涙だって溢れるさ涙が出るときの感覚を僕は知っている涙が …
no image
オーベルマン
セナンクールのオーベルマンを図書館でやっと借りた。雨は自分の気を殺ぐが、たとえ太 …
no image
なんとかなんだけど
次の構想を一人考えてた、今やらなきゃならない時に全然違うことをやる時って変な後ろ …
no image
2015年10月15日
夜、心地いい風が吹いた東京の歌が多いなと思った人いきれの熱気だけを歌にしたらそれ …
no image
気合い入っとる日々
知らないことが多過ぎるあらゆる文章を渡り歩いては単語につまずてやっぱり今日だって …
no image
短編
自作自演で撮った、ストーリーはほとんどどうでもよくてただ思い描く諧謔を手に入れた …
no image
甘いわ
とにかく甘いわ、まだまだやれる、想像できる余地はありすぎて途方に暮れる。すぐに復 …
no image
道は長い
9月頭には決定稿にすべく本気で、今までの本気どころの話じゃないと考え続けてる、読 …
no image
ピンチはチャンス
なんて上滑りの嫌いな言葉なのに、なんて大好きな言葉なんだろうなんて書くと安っぽく …